スタッフに任せたいサロン経営者の方へ
2018.06.14
任せられるスタッフを育てたらサロンワークから離れたい!そう思っている限りスタッフは育たない。
現場を離れて違うことしたいのよね・・・長年サロン経営されているオーナーさんが呟く独り言みたいなものです。今頑張っている○○さんが育ったらサロンは任せて・・・と何度も耳にしましたし私自身もそう思っていました(笑)
ところが
ところがどっこい、それが失敗の原因でもあることに気づかない。
理想をを語っても、それを実現しているオーナーさんに会うことはほとんどありませんし反対に状況が変わって期待のスタッフは退職していたり人手不足で、ますます現場から離れられない・・・。
あんなに一生懸命教えたのに・・・。
また一からやり直し。やっぱり自分がやるしかないわ・・と現場から離れられないオーナーさんは多いのではないでしょうか?
スタッフ教育ほど時間と労力と経費がかかる業務はありません。だからこそ任せられるスタッフを育てたいものですね。
いったいどうすれば現場から離れて自由に好きなことができるようになるんでしょうか
1、特定の人物に期待をすると失敗する
超規模のサロンでのリクルートは経費がかさみます。
そして新人であっても経験者であっても接客マナー、技術指導、理論、カウンセリング、電話対応、予約の取り方、お洗濯からお掃除、雑務と覚えることも指導することも気が遠くなるほど多いのです。
技術に関してはフェイシャル、ボディとメニューにあるサロンでは手技も多く丁寧に指導を重ねても技術レベルが高いサロンこそ育ってくれるまでに時間がかかります。
覚えるスタッフも指導する先生も地味で大変な期間でもありますね。
少人数で回っているサロンではオーナー先生とスタッフの距離が近いこともあり伸びてくれそうなやる気のあるスタッフが入ってくると宝物を掘り当てたような気になります(笑)
同時に何人か入社した場合、その中で飛びぬけて出来そうなスタッフがいるとついつい期待してしまいますよね。
最初のうちは順調にいっているように見えても途中から
思うように動いてくれない・・。
最近わがままが出てきた‥。
期待したほどの成果を出してくれない‥。
意思の疎通ができない‥。
こんな愚痴が6ヶ月程経った頃に多くなります。
サロン経営者の方には是非知って頂きたいと思うのは「期待してはダメ」だということです。
期待するのはいいんですけど、知らない間に頼っていませんか?
やってくれるだろう、これくらいはやってほしい。
これこそがスタッフに頼っていることの証明みたいなもので、この「やってくれるだろう」には感情が入っているんです。スタッフではなくオーナー自身のやってほしい…と願う感情です。
実はこの感情がスタッフにとっては重荷になります。
期待してはいけないということではなく、教えた以上のことは出来ない。
そんなシンプルな原理なのです。
たとえば、まだ成長途中の有望なスタッフがいたとします。覚えも早く技術センスもあるとしましょう。現場を離れたいと思っているオーナーさんの場合はこう言います。
私がいなくても回るように頑張ってね。
貴女に期待してるから!!
いずれ任せたいと思っているの!
そこで問題です。
先生のサロンは任されてやりたいほどの魅力あるお店ですか?
集客は苦労しなくて出来ていますか?
顧客様が毎月リピートしてくれて売上は上がっていますか?
楽しい職場ですか?
イエスなら現場を離れても任せられる可能性は大です。
もしも、ノーだとしたら大変です。
期待の新人さんも任せるどころか時期が来たら、きっと辞めていくでしょう。
理由は簡単で
新規の集客に苦労していて顧客様のリピートも毎月とれないサロンだとしたら仕事が楽しいわけないからです。
スタッフ教育で成功する秘訣は相手の資質ではありません。サロンの環境が全てなのです。
エステの仕事が好きだから続けられるか?最初の1年位は出来るでしょうが何年も継続して頑張るためには楽しくないと続けられないのです。
どうしたら楽しくなるのでしょうね?
仲の良いスタッフばかり集めてワイワイするのは一時的な楽しさです。
仕事へのやりがいを感じるシステムを作ってあげるのがスタッフ教育の重要なポイントです。このサロンのシステム作りだけはスタッフにはできません。
新規集客、顧客様の継続売上
この2つが上手く回っているサロンならシステムがキチンと出来上がっているお店です。
もともとエステのお仕事が好きで入ってきた人なら、先生が作ったシステムをしっかり指導するだけでグングン成長してくれますし不安を感じたり将来への夢をエステの仕事を通して
感じることもできるようになります。
スタッフ教育は頼るために指導するのではなく売上が上がるシステムを叩きこんで教えることです。
新人スタッフが入ってくると早くデビューさせたい。
ほとんどの経営者はそう思います。
毎日、毎日、技術の指導ばかり頑張っていませんか?
とにかく技術が出来ないとお客様に入れない‥。まずは技術を教え込んで出来たら他のことも順番に教えていこう。そして少しづつ育てて一人前のエステティシャンにしたい。
ほとんどの個人サロンや小規模のサロンの先生は皆さんそう思っているのではないでしょうか?
1日も早くお客様に入れるようになってほしい。
その気持ちはよ~くわかります。少しでも覚えがよかったり技術のセンスがあるスタッフだと期待感で嬉しくなりますよね。
やる気満々のスタッフだとしたら、なお更嬉しくて疲れていても早出して技術練習に励んだりするものです。
でもカウンセリングの指導が後回しになっていませんか?
最初から何もかもできないから‥そう思うのが間違いで出来るんですよね。
最初が肝心で、むしろ最初に教え込まないと入社して半年も1年も過ぎてからの方が大変なのです。
最初に技術とカウンセリングは同時に覚えるものだと思ってスタートするとそれが普通になります。上手くできるかどうかは個人差がありますけれど
できるかどうかは関係なくて
カウンセリングスキルを技術指導と同じレベルで取得するとスタッフが育ちやすいのです。
せっかく技術を覚えても
肝心のお話ができないし、お客様に何の提案も出来ない‥では仕事の魅力は半減してしまいます。
技術が楽しいのは最初だけ。
その技術をお客様が気にいって下さって何かを購入して下さる。
このシステムがスタッフをやる気にさせ育てます。
新規集客に苦労することなく既存客様が毎月リピートして下さるという事は
技術スキル、接客スキル、カウンセリングスキル
すべてが出来ている
そういうことです。