【サロン経営成功】スタッフには得意なことをやらせる！

2018.03.25

こんなスタッフに育てたい・・。こんなスタッフに育ってほしい…。経営者が理想のスタッフ像を描くと逆にスタッフは育たない！実体験で失敗したケースが多数ありますので（笑）教育のヒントにして頂ければと思って書いています。

人生を捧げないと務まりませんので辞めたいと言われた

全然関係ないと思うかもしれませんが、サロンで売上目標を立てた場合に毎日数字を追いかけると勢いは止まってしまいます。一時的には効果もありますが長期で見た場合逆効果なことが多いのです。

スタッフの育成も似ていると思います。

理想のスタッフに育てようとすると、これが出来ない‥あれが出来ない‥と出来ないだらけが目について指導者も大変ですし指導されるスタッフも重荷です。

特にエステサロンでの業務は覚えることも多くサロンによっては商品の発注や入荷の確認や事務処理にタオルの洗濯まで雑務があります。

それにお客様対応に技術も覚えないといけません。

技術もフェイシャル、ボディを中心にバストアップや脱毛まで多種なうえに、マッサージの手技もリラクゼーションから痩身系にマシンも扱いますし発汗もあるわけです。

それだけではありません。

美容知識全般とサロンで取り扱っている商品の勉強もしていないと一人前のエステティシャンにはなれないのです。

技術レベルの高いサロンでは尚更厳しく技術取得の練習と商品勉強があります。

もう10年前のことですが

新しいスタッフを同時に5名採用しました。結論からいいますと5名のうちで現在残っているのは1名だけなのですが

入社時は全員やる気もあり、美容の仕事が大好きだと面接では話していました。

そして研修がスタートして朝練習からスタートして接客マナー、技術練習、電話応対と研修は進んでいき3ヵ月経つ頃には未経験者でも簡単なマッサージくらいは出来るように成長します。ところが4か月目から一人、また一人と居なくなります。

お話があります～

の続きは必ず「辞めたいのですが・・・」でしたね（笑）

そのうちの一人のスタッフの辞める理由に納得してしまって、今でもはっきり覚えています。

３０代の前半で前職はリラクゼーション系のセラピスト。笑顔が素敵な女性でノ―ファンデだったことと「どうしても働きたい」と強い本人の希望もあり採用になり期待値も高かったのですが辞める理由はこうです。

甘く見てました・・。このままいたらハーツイーズに人生の全てを捧げる覚悟じゃないとつとまりません・・・と。

彼女はとても真面目な性格で何事にも一生懸命取り組んで頑張っていました。技術スキルがないので手順を覚えるだけでも苦労していたようで朝練はほぼ毎日でした。自宅に帰るとクタクタで何もできなくて休みの日も出かけられなくなってたそうですが、スキルがなければお客様が迷惑しますから練習するのはあたりまえの事なのですが、その時に思ったのは

「ああ～失敗した」でした。

何を失敗したかと言うと育て方を間違えた、、そう思ったのですね。

ほぼ未経験に近いスタッフに、いくらやる気があるからといって理想のエステティシャン像を当てはめてそこに近づくための教育方法で指導していたんですね。

売上も同じで目標はもちろん立てますが、目標の数字を追いかけるのではなく今の瞬間瞬間の業務ができているのかを焦点にして評価するほうが結果的に数字は伸びます。

スタッフ教育も売上目標もやることが決まったら結果を意識せず今やらなければいけない事だけに集中して余計なことは考えない。結果はあとからついてくる・・・のスタンスが一番上手く回っていくようですね。

今なら、同じタイプの人材が応募にきたとしたら、採用しないでしょうけど（笑）スタッフの教育方法については、とても勉強になりました。