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NO・2こうなればスタッフは勝手に育つ

2018.04.03

サロン運営はスタッフにまかせて、他の事業に取り組みたい・・・。新しく入るスタッフを育成して幹部候補にしたい・・・。スタッフの技術スキルが低い‥。任せるスタッフが育っていない。いい人材が集まらない‥。けれどこれから育てるんです!というオーナーさん多いですね。

スタッフを育てるぞ!思った瞬間に育たなくなる不思議。

スタッフ育てるぞ・・わたしもエステサロンの経営していますのでずーーーーーーとそう思っていました。エステティシャンの全国平均勤続年数は約2年だそうですが、2年ごとに入れ替わっていては教育どころかお客様も迷惑ですし経営者もくたびれますね。

でも切実に願いますよね。

スタッフを育てなきゃ・・・と。

周りの経営者さんも口を揃えて言います。スタッフ育てて・・・と。わたしも言ってましたし実際にそう思ってましたよ長年ね。

若い女性スタッフの場合は結婚退職がやはり多いです。では若くなければ辞めないのか?というとそれも関係なく家庭の事情や個人的な事情で辞める時は辞めていきます。

やりがいのある環境づくり・・これもよく聞く言葉で理想のような気がしますがやりがいも色々で人それぞれで男性と女性では将来の展望も違いますね。

結局何が言いたいのかというと

スタッフは育たない‥これが結論です!

えっーーー!スタッフは育たないってどういう意味ですか?育たないなら人を入れても意味ないじゃないですか。育て方が悪いから育たないんじゃないですか?

その通りなんです。

育て方が悪いから育たない‥ただそれだけです。年齢も性別も関係ありません。スタッフが育たない、いい人材が入ってこないとお悩みでしたら、それは先生のサロンの環境と育て方が悪いのです。

スタッフは育てるのではなくチームです。たとえ新人スタッフで何も出来ないとしてもサロンに入社して何日か経つとお客様にお茶をお出ししたり、何かのサロンワークがあります。研修中でも同じことでチームの一員としてお茶を出す係・・ということですね。

経営者もスタッフも新人も役割が違うだけで同じチームだということです。自分が育てる・・の考え方からチームの一員だと見方を変えてみると経営者の行動や言動が変ってくるはずで、雇われて教育される側からチームの一員になったスタッフは、自然とやる気を出してくれますよ。わたしもそう考えるようになってからスタッフは勝手に育つようになりました。

スタッフに理想を求めると息が出来ない!

スタッフを育てる→理想のスタッフ

理想のスタッフ像を描いて教育すると大失敗します。スタッフには自分の理想を当てはめない方がいいです。こんなスタッフに育てたい・・。こんな人材になってほしい…。これは出来るけどここが出来ていない‥などなどと「もっと良くしたい」との願いからもっと上を目指そうとしてしまう傾向がありますが、それがスタッフの成長をストップさせる原因です。

たとえば

親子関係を想像してみて下さい。親が若い頃、ピアニストを目指していたとします。ピアニストでも芸能界でも東大入学でも何でもいいのですが、自分が果たせなかった夢を子供におしつけるパターンです。

もしくは、代々一医学部だから子供も当然同じ道をいくだろう・・とプレッシャーをかける親のパターンですね。

子供も同じ目的をもっているか、目的がなくても子供自身が自分もそうしたいと頑張っているのなら同じ目的に向かう事ができますね。

ところが、子供のやりたいことが別にあるとしたらどうですか?

他の道に進みたいけど言い出せないまま親のレールに乗っている場合や、他に進みたい道もないのでやっているけど、ピアノも芸能界も才能もなく医学部に入る頭脳もなければ興味もない。

これは悲劇です…ね。

理想のスタッフを育てるということは、この悲劇と同じです。

だんだんと息苦しくなってそのうち言われます。

「あの~お話があるんですけど~」「来月までで田舎に帰ろうと思いまして」

田舎に帰るにしても、転職するにしてもスタッフが辞めたい時は人間関係か他にやりたいことがあるからで理想のスタッフになんかなりたくないのです。

ピアノも芸能界も才能がなくても料理が得意かもしれないし医学部を卒業できる頭と勉強はできなくても音楽は才能があるかもしれません。

それぞれ個性があり得意なところが違うのです。

そして何が得意かはやってみないとわかりません。自分では得意だと思っていたことがダメだったり苦手だと思い込んでいたことが上手くいったりして、何かが上手くいくと勝手に理想のスタッフに育ってくれます。

技術だけ教えるとスタッフは続かない

サロンワークの中心は技術ですがこの技術だけを教えて満足してしまうことが多いようです。技術の取得がエステティシャンの絶対条件でもありますし、技術をマスターしないことにはお客様にもいつまでたっても入れませんから、一生懸命、技術を教え込もうとしてしまいがちですが、技術と理論はセットです。

なぜこの技術が必要なのかを理解していないとスタッフは不安で心が安定しません。

理解というのは具体的に言葉にして説明ができる・・・ということです。頭の中の知識で理解していてもお客様には伝わらないのです。

まず、先生がスタッフに技術の理論を説明できますか?

簡潔に相手に伝わるように説明できますか?これが重要です。

先生にはできるけどそれは先生だから‥‥。先生だからが多いサロンはスタッフは育ちません。先生がお客様にやっていることをスタッフがわかるように説明できますか?

それが出来るようになるとカウンセリングもできるようになります。

技術、理論、カウンセリングができるということはエステティシャンとして最高なことなので仕事にやりがいが出てくるのが普通です。

仕事ができると辞めたくないし、仕事ができるということは育っている証拠です。

理想のスタッフを育てようと思うよりも

先生がやっていることをスタッフに真剣に教え込むとスタッフは勝手に育ちますよ。

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